国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)が21日、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相に、イスラム組織ハマスの軍事部門トップのデイフ氏とともに、戦争犯罪などの容疑で逮捕状を出した。ネタニヤフ氏は、「反ユダヤ主義的な決定」と強く反発し、イスラエル政界も、与野党の立場を超えて、ICC批判一色になった。
ネタニヤフ氏とガラント氏はガザの民間人への攻撃を指示し、戦争の手段として飢餓を引き起こした疑いがある――。そう説明された逮捕状の発行について、ネタニヤフ氏は21日、「これは現代のドレフュス事件。反ユダヤ主義的な決定だ」との声明を発表した。
ドレフュスは19世紀にフランスで、軍事機密をドイツに漏らしたという罪をでっちあげられ、有罪になったユダヤ人の軍人(後に無罪)だ。
この事件は、ヨーロッパ社会…